石垣島はもはや中古よりも新築をオススメする理由

 新しく売りに出しているリゾートマンションのコーラルベイシリーズ6番目ですが、一番安い下の階の部屋で1坪床面積あたり建築単価が191万円となっています。

 先日書いた地区のRC一戸建てですが、売値から建築単価を導き出すと1坪125万円もします。現在の、石垣市におけるRC建築単価と同じ程度です。

 概ね、石垣島では売り物件がほとんどないため売り手が圧倒的に優位である点と、建築単価がどんどん上がってくる事から中古価格も非常に高く推移しており、新築で建てても変わらない情勢となっています。

新築で建てる場合の石垣市の状況

1,RCも木造も建築コストはあまり変わらない水準です。
2,建築ラッシュで依頼先が見つからない、見つかっても何年も先の予約となる。待っている間に建築単価が高くなり金額が変わる可能性。

といった情勢で一軒家を建てるのは非常に困難な情勢です。

中古の物件を購入する場合の状況

1,重塩害地域なので、住んでいてしっかりメンテを行わないと築浅でも補修箇所がかなりある点。
2,古い建物だと鉄筋の爆裂の可能性。
3,近隣住民の問題が潜んでいる可能性。
4,新築で建てた場合とあまり変わらない価格。
の4点が挙げられます。具体的な事例を説明すると、

 1について、築浅の築4年目くらいのリゾートマンションのアルミサッシが錆び始めていました。サッシも実は錆びます。重塩害地域なので、特に、台風の後、冬の風が強い時期には海水が飛んできます。必ずサッシなど外壁面を水洗いをしないと錆びて穴があきます。これは一軒家も同様です。
 従って、その物件が誰も住んでいない状態で放置されていた場合急激に建物の劣化が始まりますので注意が必要です。

 2について、30年以上前のRC建築は海の砂利をコンクリートに混ぜていたので鉄筋が内部で錆びて爆裂しコンクリートが剥がれるなどの問題があります。従って築古のRC物件はこの点に留意する必要があります。

 また、同様に台風や強風が吹いている際の雨は塩分を大量に含んでいます。そうすると、壁面の塗装、防水塗装を定期的に実施していない(最低でも15年に1回)物件はやはり同様に鉄筋爆裂のリスクがあります。


住んでいる方が建物の最低限のメンテナンスをしていないと購入後の補修費用がとんでもない事になる。

 3については、以前の記事で触れました。

 4については、今の中古の物件の価格が現在のRC建築単価と変わらないことを説明しました。また、中古の場合は間取りや立地などやはり購入者様のニーズとすべてマッチしているという物件はまずないという点からも、新築をオススメしています。

とはいえ、「新築建てたくても何年も先になるじゃないか!」という指摘は正しいです。そこで、最近普及しつつある工期4ヶ月でRCが建ってしまう工法について次回記事にする予定です。

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